個人表彰選手決定だそうです

Vリーグ機構が2010/11シーズンの個人表彰選手(記録じゃなく選ばれるやつ)を発表した。
【お知らせ】2010/11V・プレミアリーグ個人表彰選手 - バレーボール Vリーグ オフィシャルサイト
順当な選出に文句は無い。MVPのJTキム・ヨンギョンと敢闘賞の東レ木村は、1本のスパイクで観客を湧かせることができる選手だ。

自分が独断と偏見をどかどか入れて選ぶベスト6はこうなる。ベスト6 東レ木村、JTヨンギョン、久光エリザンジェラ、車体アキンラデウォ、NEC内藤、セッター東レ田代。ただキャラの立ってて好きな選手選んだだけ。新人賞は久光の新鍋と石井の2名をセットで選びたい。

各チームの印象をダラダラと書いてみる。
1位:JTマーヴェラス
チエさんの出来は今までのどのシーズンよりも良い、キャリアハイの出来で、スピード、テンポ、硬軟取り混ぜた攻撃、ディフェンスの駆け引きも含めて楽しそうにプレーしてたのが印象的でした。チエさんだけじゃなく、サイドもミドルもこれだけ贅沢なメンツの揃ったチームも珍しい。シーズン後半、勝ちゲーム後にコートで円陣組んで盛り上がってた姿が微笑ましかった。あれを4月9日にやるのをイメージしてたんだろうなあ。

2位:東レアローズ
高田と迫田の成長が素晴らしい。日本人サイドアタッカーを順調に育てているチーム。それに比べるとミドルブロッカーの成長が追いついてない。宮田、築地、和田の3人それぞれが帯に短し襷に長し。ただリーグ後半は和田が定着しつつあった。和田からしてみりゃ新人と同列に語られるのは本意ではないかもしれないが、出場機会はまだ多くないのだからしょうがない。誰がレギュラーを掴むのか来季の見所だ。だがしかし東レにはオートマチックにいい高校生が入るから新人がかっさらう可能性もある。

3位:久光製薬スプリングス
ベテランと若手をうまく起用しながら3位は立派。スーパーエース、エリザンジェラが得点を支えつつ、ミドルブロッカーに岩坂or水田、サイドには新鍋or石井という若手を使った。特に新鍋の安定したレセプションはチームに貢献した。攻撃もかなりの戦力となった。石井は長い連続起用はできないようだったが、全てのプレーにセンスを感じた。(往年の名選手、仁木を大きくしたような印象を受けた)。ライトの控え起用で登場した長岡も非常に力感のあるスパイクフォームで、来季サイドの若手3人が同時にコートに立ったら、めちゃくちゃ面白い(強い)に違いない。ベテランの原(ケイさん)と先野は昔に比べればプレーの精度が落ちたものの、要所でふんばりが効くというか、ピンチを助ける働きで、それを見ることができるのは観戦冥利に尽きる。ほぼ半分の割合で出場したセッター古藤も機敏でスピード感生かしたトス回し、ツーアタック好きのこだわりも見せつつおそらく来季は古藤がメインになるのかなと思う。リベロ座安も非常に堅実。そして石田(ミホさん)が、もうちょっと多く決めれば、久光の順位は確実に上がると思われる。若手が活躍すると来季への期待感は当然上がる。

4位:NECレッドロケッツ
2年ぶりの4強入りは非常に価値あると思います。内藤キャプテンのキャプテンシー(包容力!)でチームがまとまったに違いない。セッター問題は松浦(真琴)の方と答えた出た模様。ライトの松浦(寛子)はもうちょっとだけウェイトダウンしましょう。そうすれば勝ち数が増える。

5位:トヨタ車体クインシーズ
船崎と田原の元気のよさについ目が行ってしまった。都築の調子が結果を左右するのを見ると、レフトエースの重要さを痛感する。今西がだいぶ復活していたのはうれしかった。自分が見た試合だけかもしれないが、山田がミスの少ないプレーで攻守で地味に活躍していた姿が印象的だった。いい選手の発掘がうまいなあ車体は。

6位:デンソーエアリービーズ
ブロック・レシーブ力が高いのは明白なのだけれど、アベレージより要所でのつなぎが試合を決めてしまうなあと、戦力を発揮しきれない歯がゆさを感じた。攻守が噛み合わなければ結果につながらないことがある。
それと、エベと細田の攻撃テンポの差が相手より自分たちのリズムを崩すみたいなことがあった。エベの体調不良やケガでの不出場が響いたと言えばそれまでだけれども。エベがいないと熊谷が細田にえらく速いトスを上げてて、アルタモノワが入ってすぐのバンブーを思い出した。

7位:パイオニアレッドウィングス
山形県出身はえぬきの今野の活躍は本当に待たれていたことと思う。今季に満足せずに栗原が復帰しても席は無いってくらいのエースになるよう頑張れ。7位に満足してるわけないか。成田...チームのお母さんだよ。引退するタイミングを確実に逸したな。ミドルの香野と沼田は、あと少し、あと少しでいいから頑張れ。絶対のレギュラーになるまで辞めんなよ、とファンでもないのに言いたくなるプレーヤーである。

8位:岡山シーガルズ
どの選手も(采配含めて)帯に短し襷に長し。能力あるベテランプレーヤーが次々引退し、近年入団した選手は成長しているのだろうけど、プレーするのが精一杯で勝利には至らない。優れた選手が入る環境づくりが大事なんでは。入団してからの能力UP、成長て実は大変難しいことで、チーム強化の近道は高卒時点で能力ある選手をいかに集めるか。世知辛いけれどそれが現実。

しかし、Vプレミアのチームが8つって、絶対少ないよ。